最初で最後のファンレター

忘れもしない2012年8月30日。中日劇場。

わたしはその日、その場所で、塚田くんのことをすきになりました。

友人に誘ってもらって初めてA.B.C-ZのSUMMARYを観に行くことになったのだけれども、予備知識は全くといっていいほど無く、ワイドショーで潤くんのモノマネをするひとがいるのをぼんやり見ていた程度。グッズのクリアファイルを眺めながらやっとメンバーの顔と名前をなんとなく覚えたところで、もう幕が上がる時間でした。

そんな状態で楽しめるのかなと少し不安に思いながらも席についたのだけれども、結果から言うと、A.B.C-Zのステージは本っっ当に素晴らしくて楽しかったです!

パフォーマンスに魅せられて一瞬も飽きることなくステージに夢中になって、近くまで来てくれたメンバーにドキドキしたり、見よう見まねで一緒に振付を踊って、ステージと客席の一体感にワクワクしたり。

中でも塚田くんは、当時けがをしていて十分にパフォーマンスができない状況でもめいっぱいファンを楽しませようと、ニコニコ笑ってぶんぶん手を振って、他のメンバーにつっこまれながらもトークを盛り上げるべく持ち込み企画を用意して、みんなを笑顔にしてくれました。

そのキラキラのスマイルとサービス精神にすっかり心をつかまれて、その日わたしは塚田くんのミニうちわを握りしめて家路につきました。

その後、塚田くんのことを少しずつ知るたびにもっと好きになったり、たまにはちょっとびっくりすることもあったけど(笑)、それでも塚田くんのいいところをたくさん知ってたから、これまでずっと応援してくることができました。

太陽みたいに明るくてまっすぐで、思ったことや感じたことを素直に言葉や行動にできるのが、塚田くんのいいところ。だけど、自分の行いに対して他のひとがどう感じるのか想像して、ブレーキをかけたり違う道を探したりできないのが、塚田くんの弱点。

それでもメンバーに許されてファンにも許されて、にこにこ自由に振る舞う塚田くんの笑顔がだいすきだったし、塚田くんなりにいろいろ考えてるんだなと思わせてくれることもあったので、アウトだなんて言われてるけど、本当にやってはいけないことや言ってはいけないことくらい、ちゃんとわかってるコだって思ってた。信じてた。

それがこんな風に裏切られる日が来るなんて、思ってもいませんでした。

基本的に”担当”に甘い人間なので(笑)、記事に名前が載ってしまったことや、それを舞台でネタにしてしまったこと、それを知った瞬間は、正直なところわたし自身はあーやっちまったな…くらいにしか思わなかったです。

でも、その場に居合わせてしまったことも、ファンの前で自らが口にすることで傷ついて悲しんだひとがいたことも、塚田くんが本当に”わかって”いたら避けられたことなんじゃないかなって。

そう思ったら今まで自分が信じてきた”塚田くん”がぼろぼろと壊れてしまって、わたしは塚田くんのなにがすきだったのかわからなくなって、そうしたら塚田くんを見るのもこわくなって、それ以来、塚田くんが視界に入るのを避けるようになってしまいました。Twitterのアイコンも塚田くんを外してしまいました。

塚田くんのことを嫌いになってしまったのかどうか、今は自分でもよくわかりません。

これからも頑張っていてほしいという気持ちは変わらないし、塚田くんにはいつだって笑顔でいて欲しい。矛盾することを言うようだけど、塚田くんにはこれからもずっと変わらず明るくて素直なままでいて欲しいとも思っています。

どのくらい経てば今までのような塚田くんのファンに戻れるのかわからないけど、またあの笑顔に元気をもらいたいし、塚田くんの率直すぎる発言に声を出して笑いたい。

だからこれからもどうか、塚田くんが無事にアイドルで居られますように。

たくさんのファンに笑顔と元気を届けて、そして塚田くん自身もたくさん笑顔で居られますように。

また塚田くんのファンを名乗れる日が来るまで、あーあのとき動揺してブログ書いたなー(笑)って笑える日が来るまで、少し離れた場所で見守っています。

今までありがとう。だいすきだったよ。またね。