今更ながら

田口くんの話をしたいと思います。

世のジャニオタさんたちがSMAP騒動に沸く中で完全にタイミング間違ってるのは重々承知ですし、今までKAT-TUNのことをほとんど話題にしてこなかったわたしがこんな記事を書くなんてお門違いなこともわかっていますが、言葉にして吐き出さないと心の中でずっとぐるぐるし続けて消化不良を起こしそうな気がするので、どうかご容赦ください。

2015年、田口くんがジャニーズ事務所を退所する意向を表明しました。

リアルタイムよりほんの少し遅れて観ていたわたしは先にTwitterでフォロワーさんたちの驚きの声を見、何が起こったのかよく把握できないままその瞬間を目撃しました。

なんていうか…衝撃、の一言に尽きる光景でした。

アイドルだって辞めることもあるんだっていう忘れていた事実と、3人の虚ろな瞳と、ひとり穏やかな田口くんの表情と、ぶるぶる震える亀梨くんの手と、声。

アイドルが自らの意志でファンの前から居なくなるなんて、そんなことが起こり得るなんて知らないままでいたかった。

去っていく仲間を引き留められなかったメンバーの、辛い表情なんて見たくなかった。

会場のファンの様子を聞いて、胸が痛くなった。

その日からしばらくは、ただただ「アイドルがアイドルを辞める」ということがショックで落ち込んでいるのだと自分では思っていたのだけど、その後なんとなくTwitterのログを眺めていて、自分がわりと田口くんのことを話題にしていたことに気付きました。

これが一番古いツイート。ざっくり遡っただけなので定かではないけど、どうやら年末の歌番組を観て沸いていたみたい。

そのあと『リーガル・ハイ』というドラマに出演したときに、もりもり食べる田口くんの姿に毎度キュンとしているツイートが残されていたり、同い年ということを知ってなんとなく親近感を覚えていたり。

こんなツイートもしてたりして。

思い返してみても、歌番組で踊るKAT-TUNをなんとなく眺めているとだいたい気付いた時には長い手足で華麗に踊る田口くんのことを目で追っていたし、後輩目当てで買った雑誌に田口くんが載っていればその美しさにページを繰る手を止めて眺めたし、なにより、初めてツイートしたときには『たぐち』呼びだったのがいつの間にか『田口くん』と呼ぶようになっていて、”すきになればなるほどだんだん丁寧に名前を呼びたくなる”クセのあるわたしは、自分で自覚していた以上に、田口くんのことをすきになっていたようで。

数日後にはだいぶしんみりとしていました。

とは言えわたしは嵐ファン。ぐだぐだ言ったりもしたけれど、同じ日にこんなこともつぶやいてました。

 正直に言えば、辛い辛いと言いながらも結局は自分が応援しているグループの人じゃなくてよかったって、心の片隅でひっそり思っている部分も少しはありました。

もちろん田口くんが居なくなることはとても悲しかったけど、同じことがいつか自分の身にも降りかかり得るということを思い知らされた、ということが同じくらいショックで、より強い喪失感を感じていたのだと思います。

 

だけど。あれから約2か月。

先日、仕事をしていたらとつぜん事務の女の子に課長から招集がかかりました。

なんだろうと思って会議室に行くと、今年度入社の営業職の男の子が退職するというお話でした。

前兆はあったのでやっぱりか、という思いもあったけれどやっぱりショックで、仕事がしやすくていい子だなと思っていたのに残念で、話を聞いてみたら仕事のプレッシャーが大きくて体調を崩してしまったとのこと。少し休んでから勉強をして新しい仕事を探したい。突然辞めてご迷惑をおかけしてすみません、今までありがとうございました、と頭を下げるその子に、わたしは少し寂しい気持ちと共に「一緒に働けなくなるのは残念だけどこちらこそ今までありがとう。これからも頑張ってね」と声をかけました。そうしながら心の中でちらっと「次に来る営業さんも仕事がしやすいひとだといいな」と思っていました。

居なくなってしまうのは寂しいし辛いけれど、代わりのひとが入って、また同じように歯車が回っていく。

自分が転職したときもそうだったな、なんてぼんやり考えていたとき、ふと頭に浮かんだのは田口くんのことでした。

普通の会社なら、一般男性ならそう。転職や退職なんて普通のことで、居なくなれば代わりのひとが来て、もちろん前任者と全く同じようにはいかないけど、それでもそれなりにうまく歯車を噛み合わせて前に進んでいくことができる。

でも田口くんは違う。田口くんに代われるひとなんて居ない。誰にも田口くんの代わりはできない。

ファンにとって応援する”アイドル”は唯一無二の存在で、居なくなったから代わりに違うひとを応援すればその穴が埋められるなんてことは無い。少なくともわたしの中には無い。

応援したいひとが複数いたって、そのひとりひとりがかけがえのない”ひとり”で、失った時の痛みはきっとみんな同じなんだ。ぽっかり空いた穴は、誰も埋めることができないんだ。

恥ずかしながら”そんなの今更”と言われそうなことを急に実感して、「一般男性なら普通のこと」なんて自分を納得させようとしていた自分がバカみたいだと思ったし、田口くんを失うことが本当に悲しくなった。今まで以上に心の底から『辞めないで』って思った。

思っただけじゃ留まれなくて、このまま受け流すことができなくて、何か形にして吐き出したくて、いまこのブログを書いています。

KAT-TUNのため、田口くんのために一銭も還元したことのないわたしが言うのは本当に本当におこがましいことだと思うけど、田口くんが居なくなるのがホントに悲しい。寂しい。辞めないでほしい。嘘だと言ってほしい。居なくなる日が来るのがこわい。田口くんの笑顔を見るのが辛い。歌って踊っているところを見ると心が痛い。あと何回たぐちくんのことを見られるんだろうって、そればっかり考えてしまう。

ああどうしよう、言葉にしたら余計に辛くなりすぎてこの記事の結びが見つからなくなってきた。。そのくらいどうしようもなく悲しい。。

…本当に寂しいけど、田口くんとKAT-TUNのファンの方たちはもっともっと辛い思いをされていてそれはわたしには想像もつかないほどだと思うので、もう大々的に口にするのはこれを最後にして、今後は静かに見守って行きたいと思います。

田口くんとファンのみなさまが今後も少しでもたくさん楽しい時間を一緒に過ごすことができることを祈って。

わたしからは以上です。